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    リーガル・ハイ スペシャルについて

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      もう結構前になってしまいますが、リーガル・ハイのスペシャルが放送されました。
       僕は以前放送していたときはそれほど見ていなかったんですが、偶然目にした伝説の第九回を目の当たりにし、そこから大好きになってしまいました。 
      震災後、「絆」を合い言葉に様々なことを曖昧なままなんとなくみんな仲良しみたいなフリをし合う日本人の姿勢を痛烈に批判した古美門の言葉。胸にグサリと突き刺さりました。 

      そして今回のテーマはずばり「いじめ」。 
      この大きすぎるテーマに古美門はどんな“異議”を唱えるのか! 
      放送決定の知らせを聞いた日から期待に胸が膨らみました。 
      そして、見事やってくれた。すべての日本人に対して説教してくれました。 
      やっぱり古美門はすごい。リーガル・ハイはすごい。 
      そんな素晴らしかったスペシャルの感想のようなものを今更ながら書いてみたいと思います。 

      まずは今回飛び出した数々の名言を、記憶を頼りに書き連ねていきます。 
      「男子中学生の右手は握らないようにしているので!」 
      「このクラスはクソです!腐ったミカンだけのミカン箱です!ここにいるだけで吐きそうだ!!」 
      「ようやくその薄気味悪い笑顔が消えましたね」
      「私は始めあなたがこのクラスの指揮をとっているものだとばかり思っていました。しかし違ったんですね、まさに買いかぶり過ぎだったんです。あなたにそんな才能はなかったんだ。指揮棒を振っている様に見せかけて実は一番後ろで、うつむいて、口パクをしているのが本当のあなただったんだ!」 
      「私が聞いているのは今のあなたです!それは羊飼いであることを辞め、思考停止の羊の群れの一匹に成り下がったあなたじゃない!学校や生徒とぶつかり合い、もがき、苦しんでいた4年前のあなたです!もう一度聞きます。彼はいじめにあっていましたか?羊飼いに戻るなら今です」 
      「法廷!?ここ法廷とおっしゃるんですか!?あなたにとってここはSMクラブのプレイルームだ!男に相手にされない鬱憤をはらすのはさぞ気持ちがいいでしょうねえ!そりゃあいじめる側に加担したくなるのも当然だ!」 
      「どうもすみませんでした、どうぞロープで縛ってロウソク攻めの刑に処してください女王様のお気に召すまで!!」 
      「床暖房のスイッチはどこでしょうか?」 

      ああ、書いていたらキリがない。
      とにかく今回も新たに古美門語録に登録すべき名言が次から次へと・・・。
      先ほども書きましたが全部記憶を頼りに書いてるので、いろいろと言い回しとか違うと思いますのでご注意を。 
      そこら辺はいろんなブログで台詞書き起こしとかされてるんでそちらを参考に。ってかDVD買って実際に見ればいい話。 
      今回、一番の見所はいじめを黙殺していた担任教師を古美門が言い詰めていき、いじめを認めさせるシーン。 
      かと思ったらまだまだ話は続いていき、視聴者の求めているその先へと話は進んでいく訳です。
      今あげた台詞の中にもその言い詰めるシーンの台詞は多くありますが、本当にこの場面は素晴らしい。 
      担任教師を「最低ゴミクズ教師」とまで罵倒しますからね。笑 
      「嫌われるのはつらいですものね。生徒の言いなりになっていれば問題は起きないし私は学校一の人気者!生徒が一人いじめられていることなんて気にしない気にしない!私のクラスは、最高のクラスだ!!!」と思いっきり喧嘩を売ります。 
      その言葉に思わずブチ切れる榮倉奈々演じる担任。 
      「あんたに何がわかるんだよ!?教師はね、やらなきゃならないことが山ほどあるの!!無意味な会議、バカ親どものクレーム処理、礼儀も知らないガキのしつけ、教育委員会のオヤジのご機嫌取り!!クラスで問題が起きようものなら授業どころの騒ぎじゃない!!それなのに教師は、体罰の一つも許されない!!!こんなんでどうやって理想なんて追えばいいんだよ!!?クラスの体制を守るのが私の仕事なの!!それで精一杯なんだよ!!!」 
      この演技は結構良かった。 ついさっきまで“薄気味悪い笑顔”を垂れ流していた人間が、目に涙を浮かべて怒鳴り散らす。榮倉奈々なめてました。 
      しかし、いじめられた生徒もあんたが守らなきゃならない生徒の一人だろ、と言い寄る古美門。
      古美門の説得に折れ、「いじめにあっていました。職員会議で報告しましたが、うやむやにされました」と告白させる。 
      しかーし、広末涼子演じるくせ者裁判官が、その発言に対し信用性がないと主張。 
      それに切れた古美門は裁判官に向かって暴言を連発、監置されてしまう。 

      その後なんやかんやあって(おい!笑)、古美門は勝訴する。 
      そこで告げられたいじめの正体、それはこの国の全国民が持つ問題点そのものだった。 
      「いじめの正体とは、『空気』です。特に右から左、左から右へと集団で行動するこの国において、空気とは巨大な力を持ちます」 
      これはやられましたね。まさに耳が痛いとはこのこと。 
      誰にだって、空気を読んで周りにあわせて自分は目立たないように・・・と考えたことはあるでしょう。というか、そんなことの繰り返しのはずです。 
      その姿勢こそがこの国の問題点なんだと古美門は主張しました。 
      そして最後にこう言い放つ。 
      「以前、共同弁護人の黛先生がこんなことを言っていました。『この国からいじめをなくしたい。この裁判をその第一歩にするんだ』と。私はあざ笑いました。不可能だと思ったからです。しかし今回、私は奇跡を見ました。クラスの生徒たちが空気に打ち勝ったのです。あえて言いましょう、いじめをなくすことはできる、と。この裁判をその第一歩にしましょう」 

      そして最後の大オチは、生徒たちは実は最後まで誰のものともわからない空気に飲まれて証言をしていた、結局空気を打ち破ることはできなかった、と。 
      「そんなに簡単に現実が変わるものかぶわ〜〜〜か!!!」 ということでした。 
      このラストを見たときは安心しました。 
      あんなきれいごとを言って終わらせるつもりなのかと不安だったからです。 
      はいさっきの古美門の台詞信じて感動したやつアホー、とはじめのうちは思っていました。
      制作側としても、そうとらえてもらって何も問題はないでしょう。 

      しかし、時間が経つにつれて、もしかして古美門は意外に本気だったんじゃないかと思うようになりました。 
      つまり、いじめは本当になくすことができると言いたかったんじゃないか、と。 
      もし本当に日本人が空気に惑わされることなく、自分の意志で、自分の理想を追えばいじめに加担する人間なんてほとんどいなくなるはずなんです。 
      つまり、いじめは誰が悪いとかそういうことではなく、いじめていた人間、いじめられていた人間、それ以外のすべての人間の意識さえ変われば、やめさせることが出来る。 
      実は古美門は、リーガル・ハイのスタッフは、そういうことが伝えたかったんじゃないか。 
      そう考えるようになりました。 

      そういうことは兎に角、リーガル・ハイスペシャル、めちゃめちゃ面白かったです。 
      もちろん録画して消してません。何度でも見ます。 
      古美門が教師を追いつめるあのシーン、マジで痺れるんです。泣けるほど。 
      個人的には「一番後ろで、うつむいて、口パクをしているのが本当のあなただ!」の所がかなりぐっときます。 
      裁判長にたてつく場面も良い。 そして当然全編を通して笑いの要素はこれでもかってくらいに散りばめられています。 秋からの新シリーズ、楽しみすぎます。



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